先週、浙江省杭州市で開催された第3回中国国際茶葉博覧会に参加してきました。
会場の様子などのレポートは、中国茶情報局にて記事を掲載しています。

中国茶ニュース「第3回中国国際茶葉博覧会、杭州で開幕」(2019年5月15日配信)

こちらでは、少し気づいた点などを。

大手企業が参加

今回の国際茶葉博覧会は、約3000のブースに1500社あまりの出店があるという、大規模なものでした。
とはいえ、中国の茶葉会社は7万社以上あるといわれていますから、その数から行くと、この社数は決して多いものではありません。
むしろ、各産地から厳選した企業のみ。
とりわけ地元政府が積極的に支援を行っている地域のリーディングカンパニー(龍頭企業)が厳選されて出店していたという顔ぶれでした。

そのような企業が揃うことから、さながら各地方政府の「メンツをかけた戦い」という構図になっていました。
どこのブースも作りは非常に豪勢で、大画面スクリーンを用意してプロモーションVTRを流し続けたり、非常に凝ったつくりのブース、多くの民族衣装を着たコンパニオンを配置するブースも多数見受けられました。

仮に同程度の規模・内容のブースを日本の業者に見積もらせれば、数千万円はかかるでしょう。
こうしたブースが林立しているという状況でした。
個々の企業だけでは、とても回収は出来ないでしょうから、地元の政府の補助金なども多く注ぎ込まれているはずです。
地元の産業振興策のため、あるいはその地域の指導者の実績作りのため・・・など、さまざまな思惑が渦巻いているように感じますが、とにもかくにも非常に多額の費用が注ぎ込まれたイベントになっています。

必然的に感じる「華やかさ」

豪華なブースが立ち並び、さらに民族衣装やひらひらとした華やかな茶服を身に纏った、スタッフが大勢、動いている会場です。
眩いほどの光を当てたイベントということもあり、全くお茶に興味の無い方でも、会場全体からにじみ出る「華やかさ」は、来場者に強烈な印象を与えます。

嗜好品というものは、そもそもなくても生活が出来るものです。
日常生活にプラスアルファの彩りを添えるものなので、やはり「華やかさ」というものは、新しい消費者を引きつける力になります。

日本では、茶道の影響が強いからか、「茶」といえば、どうしても「わび・さび」のイメージであったり、質素・倹約の風を良しとする傾向があります。
しかし、そのような雰囲気では新しい消費者を掴むのは非常に難しいのでは無いかと感じます。

最近のタピオカミルクティーなどに若者が行列を作ってまで群がるのは、ある意味、「華やかさ」を求めているのではないかと思います。
新規の消費者層を取り込むためには、「華やかさ」の演出と本質の充実。
このバランスこそ大切なのでは無いかと感じました。

 

次回は5月31日の更新を予定しています。