ティーメディアコーポレーションでは、セミナーシリーズ【「標準」を読む】を2017年3月12日よりスタートいたします。

このセミナーシリーズでは、現在、中国で急ピッチに整備が進んでいる、お茶に関わる「標準(标准)」を読み解いていきます。

 

「標準(标准)」とは?

中国語の「標準(标准)」とは、英語でStandard、何らかの物事の基準・規格ほどの意味です。

中国においては、国家標準(国家标准・GB)、産業標準(行业标准)、地方標準(地方标准・DB)、企業標準(企业标准・Q)などの規格体系が整備されており、様々な産業において、標準をベースにおいて業界の管理が行われています。

茶業界も、その例外ではありません。
食品としての安全基準(残留農薬や栽培方法の規定など)はもちろんのこと、「茶とは何か」「どのようなお茶を緑茶と定義するか」という茶の根本的な定義や、様々な名茶の定義(原産地、品質基準、製法など)についても、事細かに定められています。

標準の多くは、地元の茶業者の意見を業界団体などが集約し、地方政府や国家が認証するという形で制定しているものです。
そのため、諸説が入り交じる茶業界において、何らかのお茶を論じる上での論拠としても重要な役割を果たしています。

お茶の品質を判別する国家資格である「評茶員」の講座でも、まず最初に解説されるほどであり、現代の中国のお茶を論じる上では、「標準」を読まずしては語れない状況になりつつあります。

 

「標準」の紹介が日本において遅れている理由

このように、現代の中国茶を知る上では、きわめて重要な地位を占める「標準」ですが、これまで日本ではあまり積極的に紹介されてきませんでした。
書籍等の形で紹介されるケースも、ほぼなかったと思われます。

これは、

・茶業界の「標準」そのものが、ここ10年ほどで急ピッチで整備されてきた
・定期的(5~10年)に見直しが入るため、どこを確定稿とするかが難しい
・「標準」は様々な事柄を紋切り型で羅列しており、読み解くには背景となる幅広い見識が必要
・評茶員等の教育には使用するが、一般の愛好家には縁遠い知識であると考えられてきた

などと見られていたことがあるように思われます。

しかし、茶に関する「標準」は、既に国家標準と産業標準を合わせて100以上にのぼるほか、著名な名茶は原産地保護制度との関わりで、「標準」によって規定されることが当たり前の状況になってきています。

不確かな伝聞情報ではなく、このようなエビデンスのハッキリした情報が出ているわけですから、こうした情報を積極的にご紹介することが、中国茶の”分かりづらさ”の解消に役立つのではないかと考えております。

 

「標準」を読むことで分かること

そこで、当社では特にお茶の愛好家の方に関心を持っていただきやすい部分に極力絞り、「標準」を読み解くセミナーをシリーズで開講し、根拠のハッキリとした中国茶についての情報をお届けして参ります。

「標準」を読み解くことで、より明確に理解できると思われることは、具体的には以下のようなものです。

・お茶の分類の根拠
・著名な名茶の製造方法
・著名な名茶の生産地の範囲
・著名な名茶の級分け(品質分類)の基準

このような内容を、できるだけ愛好家の方々の分かりやすい形で、お伝えして参ります。
資料についても、日本語に分かりやすく翻訳した状態でご用意します。

さらに毎回、テーマにちなんだお茶を飲んでいくことで、知識とお茶の結びつきも深めて参ります。

 

第1回は「標準」と六大分類

初開催となる第1回は、「標準」とは何かという概論とお茶の分類、とりわけ六大分類についてご紹介します。

特に六大分類については、日本国内でも混乱が見られます。
多くの書籍などでは、「発酵度によってお茶を分類」とされていることが多くありますが、これは正確ではありません。

「ダージリンのファーストフラッシュは紅茶か烏龍茶か?」
「発酵度とはそもそも何か?」

というような疑問は、今回の内容をお聞きいただければ、氷解するものと思います。

六大分類は中国茶の知識の基本であり、その後の理解の土台となるものです。

今回のセミナーでは、その点を国家標準に沿って、分かりやすく再確認していきますので、初心者の方から一通り学ばれた方まで、幅広くご受講いただけます。

 

セミナーシリーズ【「標準」を読む】 第1回「標準」と六大分類

開催日:

2017年3月12日(日)・3月25日(土)

時 間:

(3月12日・午前の部)10:30~12:30
(3月12日・午後の部)14:00~16:00
(3月25日・午前の部)10:30~12:30 ※3月25日は午前の部のみの開催です。

※同一の内容で開催しますので、ご都合の良い回にご参加ください。各回定員24名。

会 場:

中央区立産業会館 4階 第4集会室

東京都中央区東日本橋東日本橋2-22-4

都営浅草線・東日本橋駅、都営新宿線・馬喰横山駅、JR総武快速線・馬喰町駅、JR総武線・浅草橋駅より徒歩4~8分

講 師:

森崎 雅樹

当社代表。高級評茶員。

受講料:

3,000円

申 込:

当社Webサイト予約ページよりお申し込みください。

3月12日・午前の部

3月12日・午後の部

3月25日・午前の部

(参考図書等)
「標準」に関しては、当社で発行している『中国茶年報2015』の、P10~12「標準」による茶の定義、P13~14「地理標志保護」の広まりが参考になるかと思います。
セミナーお申し込み者の方には、ご予約確認メールに期間限定のクーポンをお付けしますので、どうぞご利用下さい。

【2月24日追記】3月25日の追加開催分を追記および定員変更(20名→24名)を反映させました。

 

なお、第2回は5月の開催を予定しています。
地方開催についても検討中です。